ステップファミリーとして生活している人も、これからステップファミリーになることを目指している人も「子供ってどんな気持ちで過ごしているのだろう……」と気になりますよね。
そこで今回は「ステップファミリーは子供の気持ちを知っておかないと失敗する」というテーマで次の内容を紹介していきます。
この記事の内容
- ステップファミリーの子供の気持ち
- ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方
- 子供の気持ちを大切にしてくれる再婚相手の条件
- 子供の気持ちを無視しない再婚をする方法
- 再婚してから子供の気持ちが変わった場合の対処法
ステップファミリーとして生活するためには、子供の気持ちを知っておくことはとても大切なことです。
むしろ、子供の気持ちを無視していると失敗します。
ステップファミリーになる子供はどのような気持ちでいるのかということを知ることで、あなたの大切な人との結婚生活を幸せな時間にすることができます。
それでは詳しくみていきましょう。
ステップファミリーの子供の気持ちとは?
ステップファミリーとして生活することになった子供は、どのような気持ちを抱いているのでしょうか。
以下に10個の気持ちを挙げてみました。
子供の気持ち
- 親が離婚したことで傷を負っている
- 再び離婚することへの不安を感じている
- 「親をとられた」と不安な気持ちがある
- 離婚した親を裏切ったような気持ちがある
- 親が他人と男女の関係を築くことへの嫌悪感がある
- 知らない大人と関わることへの不安を感じている
- 他人が親として接してくることにストレスを感じている
- 生活が変わることへの不安を感じている
- 子供は親の都合を避けられない
- 親には幸せな顔をしてほしいと願っている
「え、こんなにあるの!?」と思った人もいるかもしれませんが、これが「ステップファミリーとして生きることの大きさ」です。
ステップファミリーの子供は、小さいながらに本当にたくさんの気持ちを持っています。
だからこそ、子供の気持ちを無視しているステップファミリーは失敗します。
ステップファミリーとして家族の誰もが幸せでいられるように、しっかりと子供の気持ちを知っておきましょう。
【 1 】親が離婚したことで傷を負っている
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの1つ目は「親が離婚したことで傷を負っている」という気持ち。
具体的に言うと「自分のせいで離婚したかも」とか「僕(私)のことを嫌いになったのかも」という感じです。
子供は無条件に親のことを愛していますから、離婚したことで傷つかない子はいません。
「子供が小さいときだから分かっていない」と思う人もいるかもしれませんが、保育園の友達や近所の子などを見て「自分には親が1人しかいない」ということを知ります。
「子供は分かっていない」と思っているのは大人の勝手な感情で、子供は分かっています。
離婚を経験した子供は傷ついているということを知っておきましょう。
【 2 】再び離婚することへの不安を感じている
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの2つ目は「再び離婚することへの不安」という気持ちです。
1度離婚を経験した子供は、「トラウマ」として心に傷を負っていることがあります。
トラウマになっていれば、「また離婚するのではないか」という不安を常に抱いています。
実の親と再婚相手が喧嘩していたり、不安そうな顔をしていたりすれば子供も敏感に察知します。
ステップファミリーになった子供は「再び離婚するかもしれないことへの不安」を感じていることを知っておきましょう。
【 3 】「親をとられた」と不安な気持ちがある
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの3つ目は「『親をとられた』と不安」な気持ちです。
子供からすると、実の親と2人で暮らしていたところに突然知らない大人が入ってきます。
親が再婚相手にばかり夢中になっていると愛情が自分ではなくその相手に向いていることに気がつくのです。
子供の場合は、自分への愛とその相手への愛が別のものだと考えることはできませんから、「親がとられる」という不安な気持ちを抱くことになります。
子供を優先してあげることで、「僕(私)が愛されているのだ」と感じられるようにしてあげることが大切です。
【 4 】離婚した親を裏切ったような気持ちがある
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの4つ目は「離婚した親を裏切った」という気持ちです。
子供にとっては、離婚していても親は親です。
新しくやってきた大人を親として迎え入れることは「お母さん(またはお父さん)を裏切ることになる」という感情をもつことに繋がります。
大人が、「親」ではなく「友達」として愛してくれれば良いという気持ちで接してあげることが大切です。
【 5 】親が他人と男女の関係を築くことへの嫌悪感がある
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの5つ目は「親が他人と男女の関係を築くことへの嫌悪感」です。
思春期にステップファミリーになった子供の場合に多い感情です。
赤ちゃんの頃からステップファミリーとして過ごしてきても、思春期になり大人の事情を理解するようになると嫌悪感を感じる子もいるかもしれませんね。
思春期は色々なことを知り、考え、悩む時期ですから、非常に難しいタイミングといえるでしょう。
連れ子が思春期のタイミングで再婚しようと思っている人は、ステップファミリーになることにこだわらずにゆっくり時間をかけて関係を築いていくことを考えていきましょう。
【 6 】知らない大人と関わることへの不安を感じている
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの6つ目は「知らない大人と関わることへの不安」という気持ちです。
あなたもいきなり、「今日から一緒に過ごします」と知らない大人が来たら「ちょっと待ってよ!」と思いますよね。
大人でも思うのですから、子供は余計に感じています。
でも、子供は大人の事情に逆らうことはできないのです。
今日から知らない大人と過ごすということを受け入れるしかないのです。
「嫌だ」と言葉にできれば良いのですが、言葉にできない不安や戸惑いは行動として表現してきます。
結果として、連れ子と再婚相手の関係が築けないということが起こります。
ゆっくりと時間をかけて連れ子と再婚相手の関係を築いていくことが大切になります。
【 7 】他人が親として接してくることにストレスを感じている
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの7つ目は「他人が親として接してくることへのストレス」です。
「誰もが子供を教育する」という時代は終わりました。
昔は学校の先生が厳しくて、近所の知らないおじさんやおばさんにも怒られて子供が育ちました。
今は、学校の先生や近所の人が子供を叱りつけるようなことがあれば、その子の親から何を言われるか分かりません。
本当の親がしっかりと教育しなくていけない状況になっているのです。
つまり、親の人間力が試されるようになってきています。
とはいえ、「親であって親ではない」のがステップファミリーの特徴です。
子供からすれば、いきなり一緒に住むようになった大人が親として接してくることは大きなストレスです。
ステップファミリーとして生活するためには、再婚者は親として接するのではなく友達として接してあげて、親としての役目は実の親が担うというのが良いバランスです。
【 8 】生活が変わることへの不安を感じている
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの8つ目は「生活が変わることへの不安」という気持ちです。
今まで親子で過ごしていたところに、新しい大人が入ってきます。
そして、生活のスタイルも変わります。
たとえば、家族としての新しいルールができるかもしれませんね。
寝る時間やお風呂の時間、食事中のテレビのルール、おやつのルールなど、色々考えられますね。
大人にとっては簡単なルールでも、気持ちのコントロールが上手にできない子供にとっては大きな変化です。
大人でも新生活には不安を感じますが、まだ上手に適応できない子供にとっては、大人以上に不安を抱えていることを知っておきましょう。
子供を安心させてあげるためには、子供を優先してあげることがポイントです。
【 9 】子供は親の都合を避けられない
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの9つ目は「子供は親の都合を避けられない」という気持ちです。
どれだけ小さい子供でも、自分の意思を持っています。
もしかしたら、親が再婚してステップファミリーになることに反対したい気持ちを持っているかもしれません。
親がとられるかもしれない不安や、裏切ることになるのではないかといった気持ちを持っているかもしれません。
それでも、子供は生きていくために一緒にいる親のいうことを聞く必要があるのです。
子供は、親の都合を避けることはできません。
「お母さん(またはお父さん)が決めたらな、それでいいよ」と思っている裏側には、「本当は嫌だけど……」という気持ちがあるかもしれません。
子供が大人の都合を避けられない以上、子供を優先的に考えてあげ、幸せにしてあげることが大人の役目です。
【 10 】親には幸せな顔をしてほしいと願っている
ステップファミリーの子供がもつ気持ちの10個目は「親には幸せな顔をしてほしい」という気持ちです。
子供は親の都合は避けられないですし、本当は嫌だと思っているかもしれません。
しかし、子供がそれ以上に考えているのは「親の幸せ」です。
自分の親が嬉しそうに笑っていたり、楽しそうな顔をしたりして嫌な気持ちになる子供はいません。
子供は常に、親の幸せを願っているのです。
だからこそ、子供の幸せを中心に考えてあげることが大切になります。
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方
ステップファミリーの子供は色々な気持ちを抱えていることを紹介しました。
では、子供の気持ちにはどのように寄り添ってあげると良いのでしょうか。
ここでは子供の気持ちへの寄り添い方を10個紹介します。
ポイント
- ゆっくり時間をかけて関係を築く覚悟を持つ
- 親にならずに友達になってあげる
- 実親が子供を叱るようにする
- 子供と実親が過ごす時間を多く持つ
- 別に住んでいる親をいないことにしない
- 思春期の子供の前でイチャイチャしない
- 子供の前で喧嘩するときには注意が必要
- 子供が我慢していたことに目を向けてあげる
- ステップファミリーの友達を見つけてあげる
- 学校行事への参加も子供の意見を尊重する
ステップファミリーとして生活していくためには子供と良い関係を築くことが大切です。
子供の気持ちの寄り添い方を知っておきましょうね。
【 1 】ゆっくり時間をかけて関係を築く覚悟を持つ
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の1つ目は「ゆっくり時間をかけて関係を築く」ということです。
大人は子供に比べれば対応力がありますから、どうしても急いで良い関係を築こうとします。
しかし、子供はそんなに急いで気持ちの距離を縮めてこられても困惑してしまいます。
良い関係を築くためには、ゆっくり時間をかけて近づいてあげることが大切です。
【 2 】親にならずに友達になってあげる
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の2つ目は「親にならずに友達になってあげる」ということです。
突然現れた大人に「今日から君の親だからね」と言われて、「うん、よろしくね!」と答える子供はいないわけです。
どれだけ時間をかけても、やはり親にはなりきれません。
それであれば、一生懸命に親になろうとするよりも、良き友達になってあげる方が良い関係を築けます。
子供にとって年の離れた親友になってあげることを目指しましょう。
【 3 】実親が子供を叱るようにする
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の3つ目は「実親が子供を叱るようにする」ということです。
子供と再婚相手の関係が築けていない間に躾たり叱ったりしようとすると、良い関係が築けなくなります。
親から叱られれば聞けることでも、他人から叱られると「親でもないのに……」という反発する気持ちが出てきます。
事前に親同士で話し合い、叱るのは実親、サポートするのが再婚相手という風に役割を決めておくようにしましょう。
【 4 】子供と実親が過ごす時間を多く持つ
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の4つ目は「子供と実親が過ごす時間を多く持つ」ということです。
シングルマザーやシングルファザーになると、1人の大人が子育てや家事のすべてをすることになります。
仕事から帰ってきて家事をして……とやっていると、子供とゆっくり過ごす時間はありません。
子供も本当は親と一緒に遊んだり話したりする時間を欲していますが、忙しそうにする親を見て我慢することもしばしばあります。
ステップファミリーとして生活し始めたのであれば、再婚相手にも家事に参加してもらい、連れ子と実親の時間を多く持つようにしましょう。
そうすることで、子供に安心感がうまれますし、「再婚してくれたおかげで、親と過ごす時間が増えた」と喜んでもらえます。
【 5 】別に住んでいる親をいないことにしない
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の5つ目は「別に住んでいる親をいないことにしない」ということです。
子供にとっては離婚していても「親は親」ですから、別れて別に住んでいる親のことを何もなかったことにしてはいけません。
再婚相手から子供に対して積極的に親のことを話す必要はありません。
しかし、子供から発信があった場合は受けてあげることが大切です。
特に実の親は、子供が別に住む親に会ったり話したりできるように配慮することも必要です。
ステップファミリーとして生活するようになっても、別れた親のことをなかったことにしないであげましょう。
【 6 】思春期の子供の前でイチャイチャしない
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の6つ目は「思春期の子供の前でイチャイチャしない」ということです。
思春期の子供は非常に色々なことを考えたり悩んだりしています。
自分の親が異性に恋愛感情をもつことに嫌悪感を抱くことがあります。
思春期は、特に親からの愛情を必要とする時期ですから、そのタイミングで他の人に愛情が向いてしまうことを子供は嫌います。
子供が思春期のタイミングで出会ったり再婚したりすることは、関係を築きにくいので避けた方が良いでしょう。
子供が小さい頃からステップファミリーとして生活してきて、良い関係を築けていたとしても、思春期には十分配慮することが必要です。
【 7 】子供の前で喧嘩するときには注意が必要
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の7つ目は「子供の前で喧嘩するときには注意が必要」ということです。
実の親同士の喧嘩であれば、子供の気持ちは「またやっているよ」とか「今のはお父さんが悪いな」程度です。
しかし、ステップファミリーとなると話は別。
子供は実の親の肩をもちます。
あまりに喧嘩を繰り返していると、「親をいじめる悪い奴」と思われて関係が悪化します。
ステップファミリーとして生活していくためには、喧嘩の時と場所を意識する必要があります。
もし子供の前で喧嘩してしまった場合は、目の前で仲直りをして仲が良いところを見せてあげましょう。
そして、子供に対しても実の親と喧嘩してしまったことに対する言葉をかけてあげると良いでしょう。
【 8 】子供が我慢していたことに目を向けてあげる
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の8つ目は「子供が我慢していたことに目を向けてあげる」ということです。
シングルマザーやシングルファザーとして生活してきた子供は、色々なことに対して「我慢」をしていることがあります。
たとえば、「お出かけがしたい」「欲しいものがある」「抱きしめてほしい」などですね。
子供は敏感ですから、親が1人で一生懸命頑張っていることも分かっていますし、だからこそわがままを言ってはいけないと我慢して過ごしています。
ステップファミリーとして生活が始まると、複雑な気持ちを持っているものの、経済的な余裕や実親との時間が増えることに喜びを感じます。
これまで我慢していたことに目を向けてあげ、甘えさせてあげることで良い関係を築いていくことができます。
【 9 】ステップファミリーの友達を見つけてあげる
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の9つ目は「ステップファミリーの友達を見つけてあげる」ということです。
ステップファミリーの子供は、実の親同士の子供とは違った悩みを抱えています。
その悩みを相談できる場所を作ってあげることが大切です。
親が相談相手になることが理想ですが、「親だからこそ言えない」ということがあるのも事実。
相談相手として「同じ境遇の友達」がいると心強いですね。
【 10 】学校行事への参加も子供の意見を尊重する
ステップファミリーの子供の気持ちへの寄り添い方の10コ目は「学校行事への参加も子供の意見を尊重する」ということです。
実の親や再婚相手としては、「子供の行事にも一緒に参加したい」と思うこともありますよね。
しかし、子供からすれば「学校の行事には来ないでほしい」と思っていることもあります。
思春期であればなおさらでしょうね。
再婚相手が学校の行事にくれば、当然まわりからは「○○くん(ちゃん)の新しいお父さん(またはお母さん)ね」という目で見られます。
そういったことを子供は嫌うのです。
学校の行事に参加する場合にも、子供の意思を尊重した決定をするようにしましょう。
子供の気持ちを大切にしてくれる再婚相手の条件とは?
ステップファミリーは子供を中心に生活が動いていますから、「子供の気持ちを大切にしてくれる人と再婚する」ということが大切になります。
ここでは、再婚相手の条件を3つ紹介します。
再婚相手の条件
- 子供と友達のように接してくれる
- 子供の考えや話をちゃんと聞いてくれる
- 子供と親の両方を大切にしてくれる
すべて当てはまると良いですが、全部当てはまらないような人との再婚はやめた方が良いですね。
【 1 】子供と友達のように接してくれる
子供の気持ちを大切にしてくれる再婚相手の1つ目の条件は「子供と友達のように接してくれる」ということです。
ステップファミリーの親子関係は特殊ですから、親になろうとすればするほど子供との距離は遠くなります。
「親になるのだから!」と言って聞かない人はやめた方が良いでしょう。
それよりも、「子供にとっての本当の親ではないから、親友になれるように頑張るよ」と言ってくれる人の方がうまくいきますよ。
【 2 】子供の考えや話をちゃんと聞いてくれる
子供の気持ちを大切にしてくれる再婚相手の2つ目の条件は「子供の考えや話をちゃんと聞いてくれる」ということです。
子供は「自分の話しを聞いてほしい」と思っています。
実の親に聞いてほしいのはもちろんですが、他の大人にも話しを聞いてほしいと思っています。
子供が何気なく話しかけてきたときに、しっかりと聞いてあげる姿勢をもつ人だと安心です。
子供が話しかけても無視したり雑に扱ったりするような人では、子供との信頼関係は築けません。
再婚する前から子供と相手の関係をよく観察しておくと良いですね。
【 3 】子供と親の両方を大切にしてくれる
子供の気持ちを大切にしてくれる再婚相手の3つ目の条件は「子供と親の両方を大切にしてくれる」ということです。
子供のことを大切にしてくれることは嬉しいですが、「子供だけ……」になってしまうのも問題がありますね。
子供優先は大切ですが、子供だけになってしまうと夫婦の関係が悪くなり、子供との関係も悪くなります。
子供からすれば、「僕(私)に優しくしてくれるのは嬉しいけど、お母さん(またはお父さん)にも優しくしてほしい……」と思うわけです。
子供と親の両方をバランスよく大切にできる人を見つけるとうまくいきます。
子供の気持ちを無視しない再婚をする方法
ステップファミリーとして生活していくためには、子供の気持ちを無視しない再婚をすることが大切です。
では、「子供の気持ちを無視しない」とはどういうことなのでしょうか。
子供の気持ちを無視しない再婚をするポイントを6つ紹介します。
子供の気持ちを無視しないポイント
- 初婚とは違うことを認識しておく
- 本音は言わないと思っておく
- 子供の意思を尊重したいことを伝える
- 子供に「どんな親がほしいか」を直接聞いてみる
- 再婚相手と過ごすときの様子に注意を向ける
- 第3者に何か話していないか情報を集めよう
子供の気持ちすべてを汲むことはできないかもしれませんが、今から紹介する6つのポイントはおさえておきましょう。
【 1 】初婚とは違うことを認識しておく
子供の気持ちを無視しない再婚をする1つ目の方法は「初婚とは違うことを理解しておく」ということです。
初婚同士であれば、結婚した当初は「2人の時間」がありますが、子連れ再婚に2人の時間はありません。
常に子供中心の時間が待っています。
つまり、「初婚とは違うんだ」「子供を中心に考えていくんだ」と知っておくことで子供の気持ちを無視しない再婚ができるようになります。
【 2 】本音は言わないと思っておく
子供の気持ちを無視しない再婚をする2つ目の方法は「本音は言わないと思っておく」ということです。
子供は大人の事情に逆らえませんし、親には幸せになってほしいと願っています。
本当は反対したい気持ちや、意見を言いたいことがあっても自分から言うことはありません。
再婚相手は当然のこと、実の親にも言えません。
そのため、大人が「子供は本音を言わない」と構えておくことが大切です。
本音を言わないから無視して良いということではなく、「本音を話してもらえるように関係をつくっていく」ことが必要です。
【 3 】子供の意思を尊重したいことを伝える
子供の気持ちを無視しない再婚をする3つ目の方法は「子供の意思を尊重したいことを伝える」ということです。
子供から本音を聞き出すためにも、「私たちはあなたの気持ちを尊重したい」ということを伝えるようにしましょう。
ステップファミリーの一員として気持ちを発信する権利を持っているということを伝えていくことで、「自分の家族の1人として大切にされているのだ」ということを感じとっていきます。
大人には、色々な意見を合わせて考えていく力があるのですから、子供の意思をしっかりと聞きながら進んでいくようにしましょう。
【 4 】子供に「どんな親がほしいか」を直接聞いてみる
子供の気持ちを無視しない再婚をする4つ目の方法は「子供に『どんな親がほしいか』を直接聞いてみる」ということです。
ステップファミリーとして生活が始まる前には、子供に対して「親がほしいか」「どんな親がほしいか」ということを直接聞くことも大切です。
保育園や学校で、友達から「家族で出かけた」という話を聞けば、「いいなあ……僕(私)にもお父さん(またはお母さん)がほしいな」と思うこともあります。
でも、親であれば誰でも良いわけではありませんよね。
具体的な性格までは言えなくても、「一緒に公園に行ってほしい」とか「サッカーがしたい」とか、「一緒に○○してほしい」という願いを持っていることでしょう。
子供が抱いている親の理想を事前に汲んでおくことで、関係性も築きやすくなるのでおすすめです。
【 5 】再婚相手と過ごすときの様子に注意を向ける
子供の気持ちを無視しない再婚をする5つ目の方法は「再婚相手と過ごすときの様子に注意を向ける」ということです。
子供が本音を言わないのであれば、大人がよく観察して察していくことが求められます。
1番良いのは、再婚相手と過ごしているときの子供の様子をみていることです。
「よく笑っている」とか「自分から手を繋いだ」という行動はもちろんのこと、「今度○○に行こうよ」と誘っていたら、子供は相手に対して前向きに感じています。
また、一緒にいないときにも「早く会いたいね」というような言葉が出てくれば良い関係と言えます。
子供は正直ですから、一緒に過ごしているときの言葉や表情を観察していくことが大切です。
【 6 】第3者に何か話していないか情報を集めよう
子供の気持ちを無視しない再婚をする6つ目の方法は「第3者に何か話していないか情報を集める」ということです。
実の親や再婚相手に本音を言わなくても、祖父母や保育園の先生など、第3者に本音をポロリとこぼしていることがあります。
特に祖父母に対しては、「この前○○って人が公園に連れて行ってくれたんだよ」
と話していることがあります。
第3者に対して話しをしていそうであれば、情報収集をしてみるのも1つの方法です。
再婚してから子供の気持ちが変わった場合の対処法
連れ子と再婚相手との関係は、結婚してから変化していくことがあります。
子供の気持ちに変化があった場合は、以下の4つのポイントを確認することが大切です。
気持ちの変化への対処法
- 子供が優先だということを忘れない
- いつでも子供の1番の味方でいる
- 些細な変化も読み取ってあげる
- 子供の本音を聞き出すのは実親の役目
子供の気持ちが変化した原因には、大人の対応が変わってきている可能性があります。
「初心忘れるべからず」ではありませんが、子供の気持ちに寄り添うことを忘れずに過ごしていきましょう。
【 1 】子供が優先だということを忘れない
再婚してから子供の気持ちが変わったときの1つ目の対処法は「子供が優先だということを忘れない」ということです。
ステップファミリーの中心は「子供」です。
生活し始めたときは子供優先、子供中心で過ごせていたとしても、月日が経つにつれて大人中心になっていきます。
子供の気持ちに変化が出て関係が悪くなるようであれば、まずは大人中心になっていないかということを疑ってみましょう。
【 2 】いつでも子供の1番の味方でいる
再婚してから子供の気持ちが変わったときの2つ目の対処法は「いつでも子供の1番の味方でいる」ということです。
ステップファミリーは、実親がメインで躾をした方が良い関係を築けますが、時間が経つと再婚相手も躾に参加しすぎていることがあります。
ただでさえ複雑な気持ちを持っている子供に対して、2人が怒ったり注意したりするようになると味方がいなくなってしまいます。
「いつの間にか親になろうとしていないか?」ということを考えながら、常に子供の1番の味方でいてあげるようにしましょう。
【 3 】些細な変化も読み取ってあげる
再婚してから子供の気持ちが変わったときの3つ目の対処法は「些細な変化も汲み取ってあげる」ということです。
時間の経過と共に、子供にも色々な感情や考えは生まれます。
特に関係性に変化がなくても、「自分はいない方が良いのではないか」とか「自分は嫌われているのではないか」といったことを考えてしまうこともあります。子供の変化は、言葉や言動に出てきます。
その変化を敏感にキャッチしてあげることで、「自分は大切にされている」と感じることができます。
日頃から会話や行動をよく観察し、変化を汲み取ってあげるようにしましょう。
【 4 】子供の本音を聞き出すのは実親の役目
再婚してから子供の気持ちが変わったときの4つ目の対処法は「子供の本音を聞き出すのは実親の役目」ということです。
どれだけ関係性を築いても、子供から再婚相手に本音を言うのは難しいでしょう。
やはり、子供の本音を聞き出してあげるのは実親の役目です。
再婚相手にばかり夢中になってしまい、子供と向き合う時間がなくなってしまうと、再婚相手だけではなく実の親との関係性まで悪くなってしまいます。
子供が自分の気持ちをちゃんと伝えられるように、向き合う時間を作るようにしましょうね。
まとめ:ステップファミリーは子供の気持ちを大切にするほどうまくいく
今回は「ステップファミリーは子供の気持ちを知っておかないと失敗する!?」という内容でお話をしてきました。
ステップファミリーは、最初から子供中心で生活が始まります。
子供の気持ちを大切にすることが、ステップファミリーとして上手に生活していくコツです。
しかし、「子供の本当の気持ち」を知ることがとても難しい。
ステップファミリーとして幸せな結婚生活を送るために、子供の気持ちを一生懸命に考えてくださいね。