再婚したらお金の面では楽になるのかな?
ステップファミリーの人ってお金の管理はどうしているの?
子どもの費用は実親が出した方が良いの?
ステップファミリーとして結婚して生活していこうと思っている人の中には、「再婚すると経済的に余裕が出る」と考えている人がいます。再婚をすることで本当にお金の面で楽になるのでしょうか。
この記事では、「ステップファミリーのお金の話|結婚する前に知らないと危険」というテーマで「ステップファミリーは結婚する前にパートナーとお金の相談をしておきましょう」というお話をしていきます。
実は、再婚してもお金の面で楽になることはありません。
お金の切れ目は縁の切れ目というように、結婚してからのお金のトラブルは離婚に発展する可能性があります。
結婚する前にお金の相談をしておくと、一緒に暮らしてからのお金の使い方がハッキリしているので、悩むことがありません。もし、2人で決めていないお金の使い道が出てきても、相談しやすい関係になっているのもメリットです。
お金のトラブルは大きな問題になるので、結婚する前から話し合っておきましょう。
この記事の内容
- 結婚してもステップファミリーがお金の面で楽にならない4つの理由
- ステップファミリーのお金の管理方法の例
結婚してもステップファミリーがお金の面で楽にならない理由
シングルで子育てをしていると、「結婚することで経済的に楽になる」と考える人がいます。ステップファミリーは、再婚してもお金の面では楽になりません。経済的に楽にならないのは、次のような理由があるからです。
経済的に大変な理由
- 2人の引っ越し費用がかかる
- 児童扶養手当がなくなる
- 養育費が減額または免除される
- 教材や制服の買い替えで費用がかかる
「経済的に楽になる」と思って再婚をすると、お金の面での悩みが増えることで精神的にも追い込まれます。再婚することで発生する費用や、もらえなくなるお金があることを知っておくことが大切です。
【 1 】2人の引っ越し費用がかかる
結婚してもステップファミリーがお金の面で楽にならない1つ目の理由は「2人の引っ越し費用がかかるから」です。
別々に住んでいる人や、同棲しているけど結婚することで転居を考えている人は、引っ越し費用がかかります。また、転居費用には新しい家具を揃える必要がある場合もありますから、余計に費用がかかります。
引っ越し費用は、単身で5万円、2人家族で7万5千円程度かかります。たとえば、独身男性と子ども1人の女性が結婚する場合、お互いが引っ越すと合わせて12万5千円程度がかかります。加えて、家具を購入する場合は別途費用が発生しますので、結婚当初からお金がかかります。
【 2 】児童扶養手当がなくなる
結婚してもステップファミリーがお金の面で楽にならない2つ目の理由は「児童扶養手当がなくなるから」です。
児童扶養手当は、再婚をすることで資格がなくなります。
たとえば、今まで毎月4万円の児童扶養手当を受け取っていたとすると、年間で48万円の収入ダウンになります。
再婚すると児童扶養手当の対象外になりますので、収入が減ることを知っておきましょう。
【 3 】養育費が減額または免除される
結婚してもステップファミリーがお金の面で楽にならない3つ目の理由は「養育費が減額または免除されるから」です。
再婚して養子縁組をした場合には、再婚相手に扶養義務が発生します。扶養義務が生じた再婚相手の収入に応じて、減額または免除されることがあります。
たとえば、正社員で働く独身男性と子連れ女性が再婚した場合、男性が子どもと養子縁組をすると親権者になるので、収入によっては元夫の養育費は減額または免除されます。しかし、男性が養子縁組をしなかった場合は、扶養義務は発生しないので元夫は養育費を払い続けることになります。
再婚した後に養子縁組をしようと思っている人は、養育費の分収入が減ることを想定しておきましょう。
【 4 】教材や制服の買い替えで費用がかかる
結婚してもステップファミリーがお金の面で楽にならない4つ目の理由は「教材や制服の買い替えで費用がかかるから」です。
再婚したときに転居すると、子どもの保育園や幼稚園、学校が変わることもあります。通う場所が変わった場合には、教材や制服も変更になるので買い替え費用がかかります。
たとえば、制服や教科書、クラブ活動とかをしていればユニフォーム等を買い替えることになります。
再婚して転居することで、子どもの制服や教材を買い替える費用が発生することも頭に入れておきましょう。
ステップファミリーのお金の管理方法の例
ステップファミリーとして生活する場合、どのようなお金の管理方法があるでしょうか。今回は2つの方法をご紹介します。
お金の管理方法
- 子どもの贅沢品は実親が買う
- 生活費だけを妻が管理する
「連れ子のお金は出したくない」と思う人がいたり、「自分の子どものお金は自分で出す責任がある」と感じたりしている人がいるので、「誰が何の費用を出すのか」「誰が何を管理するのか」をしっかりと決めておくことが大切です。
たとえば、連れ子の養育費は誰が負担するのか。妻の連れ子だった場合、実親である母親が出すのか、再婚相手である継父が出すのか。家計はどちらがメインで管理するのかといった例があります。
子育てをした経験がないと金銭感覚に差がでます。そして、結婚するとお互いにお金の流れが変わるため、金銭問題が起きます。
「金の切れ目は縁の切れ目」と言われるように、結婚してからのお金のトラブルは離婚に発展する可能性があるので、事前に話し合って決めておくようにしましょう。
【 1 】子どもの贅沢品は実親が買う
ステップファミリーのお金の管理方法の1つ目の例は「子どもの贅沢品は実親が買う」ということです。
「自分の子どもだから自分で出す」という人もいますし、「相手の子どもの費用は出したくない」という人もいます。
たとえば、食費や日用品の生活費に関しては相手の子どもの分も出すけど、贅沢品までは出したくないということもあり得ます。洋服や遊園地のチケット代金など、様々に考えられます。
子どもの贅沢品は実親が出すということに決めておけば、後からトラブルになることはありません。
【 2 】生活費だけを妻が管理する
ステップファミリーのお金の管理方法の2つ目の例は「生活費だけを妻が管理する」ということです。
ステップファミリーの場合は、「子どもの費用を誰が出すか」という問題があるので、妻がすべての収入を持たずに、夫婦別々で生計を管理している場合があります。妻が食材や日用品の買い出しをしている場合は、妻に生活費だけを渡す必要が出てきます。
たとえば、1ヶ月3万円を生活費として妻に渡すというように決めておき、その生活費の中でやりくりしてもらいます。自分の子どもに発生するその他の費用については、親が負担するということです。生活費の内訳を夫も見られるようにしておくことで、トラブルになることを防げます。
財布を別々にしていても、食材や日用品をメインで買い出しに行く人が生活費だけを共同で管理することでトラブルを防げます。
まとめ:ステップファミリーは結婚する前にお金の使い方を相談しておこう
今回は「ステップファミリーのお金の話|結婚する前に知らないと危険」というテーマでお話をしてきました。
結婚をすると、お互いのお金の流れが変化します。また、「連れ子に発生するお金は誰が払うのか」という価値観は人それぞれで違います。結婚してから決めると、価値観がまったく合わずに離婚に至る可能性もあります。
結婚してからトラブルにならないように、事前に話し合っておきましょうね。